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2016年3月11日 (金)

だまし絵の荒野

 政府が原発警戒地区を次から次へ<避難解除>にしようとしている。政府が避難解除に指定すると、その途端に<避難生活>をしている住民は、自分の意思で避難している「自主避難者」扱いになる。または自分の意思で「移住/引っ越した」と、被害者の立場から抹消の目に遭う。

 

政府の<避難指示>に従って避難している人ならば、まだ最低限の補償が受けられる権利を残すが、「自主扱い」になると<補償対象>から除外されてしまう。そして国と自治体と東電の補償責任が消滅する。

 

ここから見えて来るのは、避難者の帰還を急ぐ政府方針は、国自らと東電の負担減らし救済策と責任解除の側面だ。腐臭がただよう。真っ青になる「だまし絵」の荒野だ。

「帰れ」と言われる故郷の背後に控える森や里山からは、動植物の突然変異やDNA損傷が報告されている。
人でなしが権力の玉座に就いた悲劇である。

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