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2012年3月 9日 (金)

+∞ 雨の中のキャンドル ∞+

猫の郵便については、はじめにを是非ご覧下さい。 8℃~11℃

Thais_meditation1                         + タ イ ス の 瞑 想 曲  や す ら か に 

心は雨の中のキャンドル

Candle20一日中の雨降り。灰色の空。灰色の町。一回の外回りで頭のてっぺんからつま先まで全身水びたし。それを一日に四セット。
雨が連綿と切れ目なく降り続くと、心身両面から圧がかかる。
忙しさがそれの引っかき棒になり、ましてや、普段の活動以外の要素が加味されると、もう天地無用の慌しさ。
一日経って、ようやくPC前にたどり着いた。落ち着いたとまでは言いきれないが、途中で中座していたコラム記事の手直し。だから、一日遅れのブログ更新。

Mas3_3

3月9日は6日に亡くなったタイムくんの見送りの日だった。江戸川区外れの動物供養斎場からの旅立ち。4日に亡くなった麻布十番の地域猫・ニコも同じところからの旅立ちだった。
そして、3月9日は奇遇なことに去年の夏に亡くなった「純情仔猫物語」のKAZUさんの月命日にも当たる。「よかったね、タイムくん!」と思った。これで、何年経ってもタイムくんの旅立ちの日は何も見なくても心でずうっと忘れないで覚えていられる。
「あれは、KAZUさんの月命日と重なった日だった。ルナー・エクリプスだ!」ってね。

タイムくん、本当のこと、言っちゃおうか。あの日、あの時、あの瞬間、昏睡状態の君を胸に抱きながら、ぼくは君の名前をしばらくの間忘却してしまって、口から出て来なかった。
Liam君や鉄腕ウンガさんに電話した時、「タ タ タ タ・ ・ ・ ア ア ア・ ・ ・」「Ba Ba Ba Ba・ ・ ・ Th Oh Oh Uh Ah・ ・ ・」って。タイムくんの名前が言えなくて、「バラタマタンのお姉さん、妹・ ・ ・」と、電話の向こうからタイムくんの名前を教えてもらったっけ。気が動転し昏迷し、頭の中が真っ白になっちゃった。
目の前で起きていることが、何が何だか分からなくて。余りにも突発的すぎて、わずか5分間の時間変化についてゆくのが精一杯、恐かった。恐ろしさが鷲の羽根のように覆い被さっているような気がしていた。

Mas3_2

亡くなったタイムくんの亡骸を抱きすくめながら、約一時間。色んなことがRound&Round・・・走馬灯のように頭の中にめぐり来ては過ぎ去っていったっけ。
人間と猫のことを一緒にしたら怒る人がいるかもしれないけれど・・・。
去年の夏、夏の真っ盛り、KAZUさんの急逝の時も、「KAZUさんが白血病に倒れる」とブログで知らされてから、“あっ”と驚いている間も与えられずに、KAZUさんは高速のスピードで一気に階段を駆け上がるように逝ってしまった・・・、それだから、一番傍で見守っていたミッキー部長の胸の内は大変なんてものではなかっただろうと、察するにあまりあり、痛々しく、胸つまるさざ波が時空を超え押し寄せ、この時にも記憶の海馬の足元を濡らすようだった。
生と死。その間に横たわる深く見えない沈黙の河。
・・・対岸の水辺に足をつけ。
死者と遺された者を容赦なく分け隔てる深い闇、さもなくば「行き来不能の“Anything”の分厚い壁の前で」と言ったら良いだろうか、遺された者たちは皆、言葉を失う。
何度、人を見送っても、何度、猫たちを見送っても、この闇に慣れ親しむことはない。

昨日まで息吹きあった命が・・・、さっきまで動いていた命が・・・、ある瞬間を境に固化し微動だにしなくなり、永遠に存在そのものが消えてなくなる。
これがどうにも分からないのだ。このからくりがどうにも。
「死」に、言葉やイメージをあてがい「ああだ、こうだ」納得しようとしても、結局、ぼくには「死」というものがどうにも分かりがたい。死がどういうものか、てんで分からないのだ。
見送りの午前、死せるタイムくんを棺に寝かせ花入れながら馳せた思いは、「もう、あんな目(厳寒の外猫生活)に遭わなくていいんだ。もう、病気や生きる苦しみは受けなくていいんだよ!」と無言で目の指でいたわるしかなかった。
寒くもなく、暑くもなく、痛みも悲しみもない、何もない世界へ。

あの世(天空)は「どんなだろうな?」と考えても詮無く。生きながら“あの世”を体験できる訳でもなし。
たった3日で化石と変わり果てた鳴かないタイムくんを眼前に・・・
雨にけむる灰色の町と花切る水の冷たさが、万物は流転する(Nothing lasts forever)と教えてくれていた。

Mas3

燃え続けたロウソクは夜になって、白い皿の上でひときわ短くなり、最後の大きな揺らめきのそのあと、わずかばかりの蝋の残留をとどめ、完全に消えていった。

( Meditation from Thais,Massenet : Violin Valentin Stefanov )

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